-
ろべんたん
¥800
三鷹のお菓子屋「ろべんたん」(とても美味しい!)の店主であり、ポエトリー・リーディングの使い手テラーフさんの第2詩集。 近代日本文学好きの詩人が地を這うように月に吠える魂の叫び。投稿詩からは出てこないタイプの野性と知性のドッキングに魅力を感じます。奥に眠るやさしさにも。 表紙はなんとテラーフさんの手描きで一冊一冊ちがいますのでこちらで選ばせていただきます。
-
休息のとり方
¥2,200
コロナ禍に制作された詩が59篇。一篇目の「アメリカの緑茶」からすごく良い。何回読んでもカッコいい。表題作の「休息のとり方」の「ベルク」や「探偵」のような日常と非日常のなかに、ことばが絶妙に亀裂をいれる。アメリカの緑茶にやさしさと苦さが同居するように、一定でない流れ、不確かなものが、この詩集をおおっている。むずかしい言葉はないようでいて、精密でつよい説得力も生んでいる。
-
ヘンリー・ソロー全日記 1851年
¥2,750
〈私たちは今では夏と秋を忘れてしまったが、すでに春は予測し始めていた。〉 『ウォールデン 森の生活』のヘンリー・ソローの全日記です。川でマスを釣る人の姿、湿地を散歩する姿、人間が自然と調和する日々のあまりに美しい日記。 本の作りもシンプルでカッコいい。この本は持ってるとおっ、となりますね。
-
IMONを創る
¥1,980
特典ステッカー付き この本に関しては石原書房のnoteに経緯が書かれているのでそれを読んでほしいのですが、とにかくこの本はすごいです。というのも、解説は乗代雄介で、一冊の本を読み続けたというこの解説がすごさを物語っているし、本が復刊するというのにはこれだけの理由があるのだ、と何かうれしいというか、勇気が与えられる一冊のような気がします。
-
Stories しらい弁当写真日記
¥1,500
しらい弁当さんの写真日記。日記一日に一枚の写真。 歯切れのよい文章で、写真があるためかあえて書きすぎないようにしているのがとても良い。
-
続 屋根裏日記
¥1,000
2022年9月から2023年3月までの針山さんの日記。 の話もありつつ、早乙女ぐりこさんや武塙麻衣子さんの名前も出てきたり、日記本好きは気になる一冊であること間違いなし。
-
家の顚末 サイン入り
¥2,640
石田諒さんの第一詩集。 待ちに待っていた一冊。 帯は、『皆神山』の杉本真維子さん。 黄色い表紙にシンプルなデザインが印象的。 石田さんの詩は影絵の芝居みたいで、戯曲好きにも合いそうな気がします。
-
カフカを読みながら
¥2,530
丸田麻保子第二詩集。 カフカ好きは読んで損なし。というか、今年のベスト候補ですらある。 カフカの短篇集を読みながら 眠ってしまった 夜中に目を覚まし また読んで 朝方すこし寝て 仕事に行った 夜通し書きつづけ 仮眠をとってから 出勤することを常としていた カフカのことを思いながら
-
KYOTO REMAINS [キヨウトリメインズ]
¥1,980
A5、208ページ 特典付:収録写真のL判プリント 詩人・高田怜央と写真家・遠藤祐輔による、イメージとテクストの対話。本作では、京都の街を舞台に撮影と詩作が同時進行で行われました。ストリートスナップの通り過ぎていくモノクロの街並みと、そこから生まれるバイリンガルの叙情詩(リリック)のコラボレーション作品です。 京都を舞台にした写真に字幕のように詩が入ってます。文フリ京都に持っていった詩集ではこちらがいちばん売れました。特典付は意外と少ないと思うのでぜひ。
-
黎明通信
¥1,650
僕は毎回独創的な高田怜央さんのつくる本のファンなのでまた仕入れられてうれしいです! 以下、版元より。 海辺を散歩する小説家と、海辺に思いを馳せる詩人。 川野芽生と高田怜央が織りなす「海」の感触。 3点セット仕様: <本体冊子>A6サイズ/中綴じ製本/32p/表紙:特色印刷/本文:二色刷り/帯付き <蛇腹小冊子>112mm×80mm/外五つ折/帯付き <蔵書票 >名刺サイズ/表面:特色印刷 写真:川野芽生 編集:高田怜央 造本・デザイン:霧とリボン 発行日:2024年8月31日 価格:1,650円(税込) 限定 600部
-
カフカの日記
¥5,500
日記本のキング・オブ・キング、『カフカの日記 新版』(みすず書房)です。今年のベスト本!
-
馬場にオムライス
¥2,000
B6、236ページ 私家版の最終兵器。リトルプレスでここまでこだわったカッコいい本はみたことがないです。 川合大祐『リバー・ワールド』と暮田真名『ふりょの星』とともに機械書房で推したい川柳句集です。 つぎからつぎに強くて楽しい言葉の速射砲。 魔改造バナナで禁固六ヶ月 まじ、おすすめ。
-
90's
¥1,000
90年代生まれの作家11人の川柳・短歌・エッセイ・詩が収録された文芸誌です。 機械書房でおなじみのササキリユウイチさん、のもとしゅうへいさん、故永しほるさんも寄稿してますよ!
-
シティポップ短篇集
¥2,750
328ページ 台風の時期におすすめの短篇集。冒頭の片岡義男「楽園の土曜日」は台風が接近する雨からはじまり台風一過ののち主人公の山崎は彼女と母親、姉二人の全員がうつくしい一家の家で過ごすことになる。シティポップ文学は僕の中ではスケッチした小説みたいな感じかな。そして明るさがある。ジメジメしてない。芥川賞候補作だと吉田修一「突風」系。 この80年代の雰囲気のスケッチ的な小説をやってる作家は多くないと思うし、気楽に読めつつ意外と創作の役にも立ちそうな気がします。 目次 片岡義男 楽園の土曜日 川西蘭 秋の儀式 銀色夏生 夏の午後 川西蘭 マイ・シュガー・ベイブ 沢野ひとし プリムズをくれた少女 平中悠一 かぼちゃ、come on! 原田宗典 バスに乗って それで 山川健一 テーブルの上にパンはないけれど、愛がいっぱい 片岡義男 鎖骨の感触 【ライナーノーツ】 〝時代〟の終りと〝物語〟の始まり──「シティポップ」と、同時代(一九八〇年代)日本の「都会小説」 平中悠一
-
ノトーリアス グリン ピース *サイン入り
¥2,640
田中さとみさんの第二詩集。サイン入りです。 散らばった言葉の惑星を一挙に集めて惑星直列したような精密な詩もあれば、惑星を粉々に吹っ飛ばしたような破壊した詩もある。僕は『2001年宇宙の旅』のモノリスやラストシーンを思い浮かべましたね。とにかく破格の詩集で激烈におもしろい。
-
冬の森番
¥2,640
文學界新人賞受賞者の小説家でもある詩人、青野暦の第一詩集。 アリス・マンローの短編集が出てくる一篇の詩からはじまります。 紀伊國屋書店、中央線、カフェと景色をかえながらつづられるこの詩集を持って出かけたら特別な時間が過ごせるはずです。
-
大山萄子詩集(一)(二)セット
¥2,200
大山萄子さんの『はかなさの眩しさに』と『姉妹』の二冊。 手製本でこのこだわりようはどこか中原中也賞候補作の殿塚友美『fey』も思い出す。 『はかなさの眩しさに』(一) 『姉妹』(二) 各1100円 * 「消えるまでみつめている」 冬の あさ みそしるの おわんに 白く のこった まるい ゆげ 消えるまでみつめている 夏の ゆうがた ガラスの コップに 五分の一 のこった 炭酸水 の あわ 消えるまでみつめている のこされたもの いつか消えるけど 消えるまではみつめている
-
現代川柳句集プニヨンマ
¥500
100ページ 森砂季さんの第一私家版川柳句集『プニヨンマ』です。プニヨンマ?ヒトポッポ?とクエスチョンの波を自由に泳ぎわたる楽しくもデンジャラスな空想が魅力の川柳の数々。 脇下にプラモを挟み大相撲
-
天地2mm未満のÉpice 戦後短編新聞小説集
¥1,650
124ページ 版元より 昭和二十一年~二十六年にかけて「朝日新聞」に掲載された超短編小説、全28作品を収録しました。旧字旧仮名遣い・新字新仮名遣いが混在しています。著作権が現存する作品については、関係者の許諾を得て収録しました。そのほか、著者の人物解説(全22名)を作品末尾に、斎藤理生氏の研究資料(抜粋・編集)、編集・藤乾のあとがきを巻末に付記しました。
-
月日のおとなひ 徳田秋聲随筆集
¥2,230
224ページ 版元より 徳田秋聲の人柄がわかるという趣旨のもとに編集した随筆集。徳田秋聲の随筆全35作品(『徳田秋聲全集』未収録の4作品を含む)を旧字旧仮名遣いにて収録しました。そのほか、各作品に登場する人物解説(全72名)を作品末尾に、編者・大木志門の書き下ろし解説・徳田秋聲略年譜を巻末に付記しました。
-
この夢がほろびるとき サイン入り
¥1,800
152ページ サイン入り 機械書房で人気のあった『味のない水が美味しい』につづいて。 輪湖さんのエッセイ集であり、夢や記憶、物語が混ざり混ざった散文詩。 装幀はうめはらももさん。
-
夏みかんの午後
¥2,200
この夏の推し本。 BRUTUSの編集者であり、詩人でもあった永井宏の小説。 夏のきらきらした海辺のくらしの幸福感。こういうのはゴリゴリの文學に触れてばかりだと出会えないから貴重。昔の自分なら手を出さなかったかもしれない。このすばらしい装丁で復刊され読めるのはラッキー。 大人の夏の休日に。
-
たんぱく質
¥3,520
A5変型、144ページ 岸田國士戯曲賞を『ブルーシート』で受賞した飴屋法水さんの最新小説。僕は『彼の娘』が大好きでこの本はパームブックスから刊行の情報が流れてすぐにぜったいに仕入れようと決めました。造本はあけてビックリ、どうなってるの?写真もついてて、こんな本ははじめてみました。『彼の娘』もそうですが、飴屋作品の「生きるとは何か」という全生物の根源をつねに問う語りは、この作家でしか味わえない気持ちにさせてくれます。 パームブックスからまた素晴らしい一冊が刊行です。
-
レイニ・ブック・マーカ
¥1,650
A5 66ページ 黒崎晴臣さんのカタカナ名義での娘に贈る詩集。二人称の詩集として注目かと。雨の日に読むのにも。