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シティポップ短篇集

¥2,750 税込

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328ページ

台風の時期におすすめの短篇集。冒頭の片岡義男「楽園の土曜日」は台風が接近する雨からはじまり台風一過ののち主人公の山崎は彼女と母親、姉二人の全員がうつくしい一家の家で過ごすことになる。シティポップ文学は僕の中ではスケッチした小説みたいな感じかな。そして明るさがある。ジメジメしてない。芥川賞候補作だと吉田修一「突風」系。

この80年代の雰囲気のスケッチ的な小説をやってる作家は多くないと思うし、気楽に読めつつ意外と創作の役にも立ちそうな気がします。

目次
片岡義男  楽園の土曜日
川西蘭   秋の儀式
銀色夏生  夏の午後
川西蘭   マイ・シュガー・ベイブ
沢野ひとし プリムズをくれた少女
平中悠一  かぼちゃ、come on!
原田宗典  バスに乗って それで
山川健一  テーブルの上にパンはないけれど、愛がいっぱい
片岡義男  鎖骨の感触

【ライナーノーツ】
〝時代〟の終りと〝物語〟の始まり──「シティポップ」と、同時代(一九八〇年代)日本の「都会小説」
平中悠一

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