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スパーク

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第一詩集『定点』が人気だった四塚麻衣さんの第二詩集。
2025年の下半期に私家版詩集の機械書房の第一本命が入荷です。

以下、SLOW WAVES今枝さんの推薦コメントです。

そっと日常を撫でるような言葉だ。虚栄心や尊大さからは程遠い、静穏な心。物事の真理を見つめ、日常のあわいに見え隠れする、深い孤独や命の終わりのような事象からも目をそらさない。それが四塚さんの詩だ。「いつか、/私を/棺へ入れるとき/人差し指には/ガーネットの指輪をはめて/そして/傘をひとつ持たせてほしい」(「定点」、第一詩集『定点』)。

今作も、優しく、温かい音の連なりに満ちている。しかし、若さが生の現実に衝突する瞬間に、錯綜するまま形を与えられたような言葉も中には見られる。「清潔な台所で/すこし、腐らせてしまった/果物/やさしくなれない/半分ずつ食べて/やっぱり/吐き出す。我慢できずに」(「顔を忘れる」)

『定点』の魅力はそのままに、静穏さの奥に眠っていた、激しい音が聞こえる。「一番似合う服を着る」ことを目指す指標の一つにしたと聞けば、そんな表現を残したような作品の存在にも合点がいく。

詩人は、内に秘めたものを放電した。この本には火花が散り、光が漏れ出ている。「長い、長い手紙を書く/予定のない/春がこれから訪れる」(「包路線」)——不確かな季節を言葉で乗り越える。四塚さんの光はまぶしい。

今枝孝之/SLOW WAVES主催

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